困り犬新卒で経理になって、数年働いているんだけど…。



そろそろ転職しようか考えています…。
新卒で経理に配属されて3〜5年ほど経つと、「このままでいいのかな?」と転職を考え始める方も多いのではないでしょうか。
実際、私も新卒で入社した会社を4年で退職し、別の会社へ転職しました。
しかし当時は、まだ社会人としての経験も浅く、転職理由もいい加減で、「どこに転職してもなんとかなるだろう」と根拠のない自信で勢いだけの転職をしてしまいました。
今振り返ると、「20代のうちにもっと戦略的に動いていれば…」と何度も後悔しました。
ただ、今はありがたいことに自分にマッチした落ち着いた職場で経理として働けています。
当時の失敗があったからこそ、今の会社のありがたみを実感しています。
そこでこの記事では、私のような失敗をしないために、20代経理が転職でやるべきこと・気を付けるべきことを、リアルな体験をもとに解説します。



転職で絶対に後悔したくない方は、ぜひ最後までご覧ください!
はじめに|筆者の経歴や保有資格の紹介
- これまでの経歴は?
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- 新卒で大手の建設系に入社。激務と人間関係のストレスで4年で転職。
- 家族経営の中小メーカーへ転職。残業は減ったが給与が低く2年で退職。
- 現在は上場企業の子会社(商社系)に勤務。自分らしくのんびり働いています。
- 持っている資格は
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- 簿記2級(大学2年生で合格)
- 税理士試験 財務諸表論(大学3年で合格)
- 建設業経理士2級(社会人1年目で合格)
- TOEIC700点(アラサーから勉強開始&2年で獲得)
- 現在の年収レンジは?
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現在の年収は 500〜600万円台(福利厚生を含めると700万円弱)。
経理職としては平均的な水準ですが、安定性とワークライフバランスを重視しています。
この記事の結論
- 20代経理転職は「自己分析(Will/Can/Must)」→「転職軸の優先度決め」→「職務経歴書の具体化」→「特化エージェント×スカウト併用」で勝てる
- 面接は等身大+準備(STAR法)が最強
- 口コミ&立地の事前調査で地雷回避
20代経理の転職は、上記3ステップをどれだけ丁寧にやり切れるかで結果が大きく変わります。
焦って応募するよりも、まずは“自分を知ること”と“情報を集めること”を徹底してください。



詳しくは次の章で、ステップごとに具体的に解説していきますね!
満足のいく転職をするための流れ【20代経理向け】
①自己分析(Will/Can/Must)を徹底
転職の第一歩は、「自分が何をしたいのか(Will)」「何ができるのか(Can)」「何を求められているのか(Must)」を整理することです。
これは本当に大事です。これを曖昧にしたまま求人を探すと、「なんとなく良さそう」で応募してしまい、入社後にミスマッチを感じる原因になります。
- Will:どんな働き方・キャリアを実現したいか
⇨例:上流工程を担当したい、ワークライフバランスを重視したい - Can:現職で培ったスキルや実績
⇨例:月次決算・原価計算・税効果会計など - Must:自分が譲れない条件
⇨例:年収◯◯万円以上、残業月20時間以内、在宅週2以上
これらを一度、ノートやスプレッドシートに書き出して「見える化」してみましょう。
意外と「できること」と「やりたいこと」がズレているケースも多く、転職活動の方向性を誤る最大の要因です。
しかし、この「Will/Can/Must」を明確にしておくと、エージェント面談や職務経歴書作成でも一貫性が生まれ、“軸のある候補者”として信頼されるようになります。



Will/Can/Mustを整理するだけで、転職活動の迷いが一気になくなります!
まずは10分でもいいので、ノートを開いて自分と向き合うように!
②転職軸の優先度を数値化(配点テンプレ付)
自己分析で「やりたいこと」「できること」「譲れない条件」を整理したら、次はそれぞれの優先順位をつけましょう。
転職では、すべての希望を同時に叶えるのは難しいため、「どれを最優先にするか」を明確にしておくことが、後悔しない転職のカギです。
◆優先度をつける5つの代表項目
| 項目 | 具体例 |
|---|---|
| 年収・待遇 | 年収アップ、賞与・昇給制度の明確さ、住宅手当の有無 |
| 労働環境 | 残業時間、在宅勤務、休日数、繁忙期の負荷など |
| 業務内容 | 月次〜連結決算、原価計算、開示・税務などスキルを伸ばせるか |
| 職場の人間関係・社風 | チーム体制、上司との距離感、風通しの良さ |
| 勤務地・通勤 | 通勤時間、転勤の有無、駅からのアクセス |
★おすすめは、「5項目を5点満点で評価」
| 項目 | 優先度(5点満点) |
|---|---|
| 年収・待遇 | |
| 労働環境 | |
| 業務内容 | |
| 職場の人間関係・社風 | |
| 勤務地・通勤 |
このように数値化して見える化すると、エージェントとの面談時にも自分の軸をブレずに伝えられます。
複数の条件を点数化しておくと、「今の職場の良さ」に気づけることもあります。
転職は“今の環境を見直すきっかけ”としても活用してみてください。



転職活動は“理想と現実のバランス調整”です!
優先度を決めることで、自分にとっての『ちょうどいい転職』が見えてきます。
筆者の優先度は以下のような感じです
参考までに、筆者が現在の満足いく職場に転職できた時の転職優先度をご紹介します。
※これはあくまでも私個人の優先度です。参考程度に見て頂けると幸いです。
| 項目 | 優先度(5点満点) |
|---|---|
| 年収・待遇 | |
| 労働環境 | |
| 業務内容 | |
| 職場の人間関係・社風 | |
| 勤務地・通勤 |
私の場合、最優先は「労働環境」と「勤務地・通勤」。
休日数120日以上・残業月20時間以内――この条件は絶対に外せません。
また、生活基盤の安定のために転勤の可能性が低い企業も優先しました。
次に重視したのが「年収・待遇」。
以前勤めていた家族経営のブラック企業で薄給&福利厚生なしを経験し、「平均以上の年収」&「福利厚生」がなければ生活していけないと知ったので、ここも優先度はあげました。
一方で、「業務内容」や「社風」はあえて優先度を下げました。
正直なところ、業務内容なんて真面目にやってたらやることなんて増えていきますし、今ならCPAラーニングとかで実務を学べる&会社のデータを使って自分でやってみるといったこともできます。
職場の人間関係・社風なども大事ですが、どれだけホワイトな会社でも、直属の上司や先輩が合わない人なら一気にブラックになります。
面接で少し話したぐらいでその人の全てなんて把握することはできません。後々になって「え?なに?」って思うことなんていくらでもあります。
③ 職務経歴書の作成(定量化テンプレ)
「自己分析」と「転職軸の優先順位」が整理できたら、次は「職務経歴書」の作成に取り掛かりましょう。
いまは転職サービスのテンプレートを活用したり、ChatGPTなどのAIツールで文案を自動生成したりできるため、1から作る必要はありません。
手間をかけずとも、短時間でクオリティの高い職務経歴書が作成可能です。
職務経歴書は、ただの経歴まとめではなく、「あなたが会社にどんな価値を提供できるか」を示すプレゼン資料。
◆書くときの3つのポイント
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 担当業務を具体的に | どんな工程をどの規模で担当したかを明記 |
| 実績を数字で定量化 | 成果は「どのくらい改善したか」を数字で見せる |
| 主体性をアピール | 「任された業務」ではなく「自ら改善・提案したこと」を入れる |
- 1文ごとに「数字 × 行動 × 結果」をセットで書くと採用担当者に刺さる
⇨例:決算担当として、Excel関数で集計表を自動化 → 作業時間を2時間短縮 - 数字が出しづらい場合も「業務効率化」「精度向上」「属人化防止」などの成果ワードを意識
- フォーマットを崩さず、見出しや箇条書きを使うと読みやすさがUPします!



私は某システム導入でペーパーレスを促進⇨請求書・領収書などの帳票を電子化をやりました!
その結果、作業工程の縮小および費用削減の実績をPRしたらウケが良かったですね(笑)
④ 経理特化エージェント × スカウトの併用
転職成功に欠かせないのが、経理に特化した転職サービスを使うこと!
そして、エージェントだけではなく、スカウトサービスも併用していきましょう。そうすることで、効率よく理想の求人に出会えるようになります。
経理特化エージェントを使うメリット
経理職は求人の“質”に大きな差があります。
特化型エージェントを利用すると、以下のようなサポートが受けられます。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 経理専門の担当者がつく | 勘定科目・決算業務など専門用語が通じるため、話が早い |
| 非公開求人が豊富 | 安定の優良企業など、一般公開されない求人を紹介してもらえる |
| 書類・面接対策が実践的 | 職務経歴書の添削や模擬面接など、経理職に特化した対策を受けられる |
「経理職×20代×転職初心者」なら、まず特化型エージェントに登録して市場価値を把握しましょう。
“いきなり応募”ではなく“相談ベースで話を聞く”だけでもOKです。
おすすめの経理特化エージェントはコチラ
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| MS-Japan | 管理部門全般に強みあり。サポーターが全員実務経験者! <おすすめポイント> ①無料で相談できるが専門性は有料級 ②経理・管理部門に特化した専門エージェント ③経験者向けのキャリアアップ相談が強み |
| ヒュープロ | スピード感ある転職支援がウリ!高年収案件も多数! <おすすめポイント> ①担当エージェントにLINEで気軽に相談できる ②管理部門に特化しているため、経理職の求人数が豊富 ③年収アップにつながる非公開求人が多い |
| WARC AGENT | 経理向けハイクラス転職支援サービス!年収アップ確実! <おすすめポイント> ①経理経験3年以上〜リーダー職・マネジメント志向の人向け ② 求人の傾向は年収500〜1000万円台が中心 ③経理のキャリアパスを理解したアドバイザーが多く安心 |
スカウトサービスを併用する理由
スカウト型(例:リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチなど)を使うと、自分の市場価値を客観的に知れるというメリットがあります。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 企業・ヘッドハンターから直接オファーが届く | 自分では見つけにくい求人に出会える |
| 登録情報が“職務経歴書代わり”になる | しっかり記入することでマッチング精度UP |
| スカウトが来ると自己肯定感がUPする | 必要とされている安心感で焦らず転職活動ができる |
おすすめのスカウトサービスはコチラ
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| リクルートダイレクトスカウト | 年収600万円以上の求人が豊富で、経理職のスカウトも多数 <おすすめポイント> ①匿名レジュメを登録しておくだけでスカウトが届く ②経理経験を活かしてキャリアアップしたい人に最適 ③自分の市場価値を知りながら、転職活動をじっくり進められる |
| ビズリーチ | 即戦力層に強い!ハイクラス転職の定番スカウトサービス。 <おすすめポイント> ①企業やヘッドハンターからスカウトが届く ②管理部門・経理職のハイクラス求人が豊富 ③自分の市場価値を“見える化”できる |
効果的な併用方法(おすすめ登録パターン)
| サービスの種類 | 登録数の目安 | 活用ポイント |
|---|---|---|
| 経理特化型エージェント (MSやヒュープロ) | 1〜2社 | 書類・面接対策&非公開求人の紹介 |
| 総合型エージェント (リクルートエージェント | 1社 | 案件数を網羅的に把握するため、サブ的に使用 |
| スカウト型 (ビズリーチなど) | 1社 | 市場価値を確認&モチベ維持のため |
- 特化型エージェントで“軸”を相談(希望条件を整理)
- 総合型で求人を広くチェック(相場感を把握)
- スカウト登録で思わぬ優良求人を待つ(受け身戦略)



複数登録は面倒と感じられるかもしれませんが、各担当者の視点が違っていて勉強になることもあります!



特にMS-Japanやヒュープロのような特化型は、「経理の転職市場って今こうなってるんだ」と知れるだけでも価値がありますよ♪
⑤面接は“ありのまま+STAR法”で伝える
面接で話を盛りすぎる人がいますが、絶対にNGです。やめておきましょう。
自ら行動してやっていないことを語ってもボロが出るだけ。面接官は経理実務に詳しい現場の方も参加するので、一瞬で矛盾を見抜かれます。
多少盛っても構いませんが、ちゃんと話のつじつまが合うようにしましょう。
職務経歴書と同じ「軸」で、事実(ありのまま)を構造化(STAR法)して伝えるのが最短ルートです。
- ありのまま…過度に盛らない/できないことは「学び方」まで言う
- STAR法…Situation(状況)→Task(課題)→Action(行動)→Result(結果)の順で話す
◆STAR法テンプレ(コピペOK)
- これまでのご経験を教えてください。
-
- S(状況):(月次決算が遅延/在庫差異が固定化 など、簡潔に)
- T(課題):何を達成・改善すべきだったか
- A(行動):自分が主語の具体行動(工夫・関係者調整・道具/仕組み)
- R(結果):数値・頻度・再現性(○日短縮/○%削減/監査指摘ゼロ 等)
- 学び:再現するためのポイント(次職での活かし方)
面接は“正解を当てる場”ではなく、一緒に働くイメージを共有する場。
ありのまま+STARで、あなたの再現性を伝えましょう。
H2:※注意 ここから失敗談(反面教師)


これまで少し“正論”っぽいことを語ってきましたが、ここからは私自身がやらかした転職の失敗談を正直にお話しします。
私の主な失敗は以下の3つです。
- 現職の良さを理解せず目先の不満だけで転職を決意
- 甘い求人文を鵜呑み→とりあえず応募
- 面接の違和感スルーで内定受諾
①現職の良さを理解せず不満だけで転職を決意
私が新卒で入社したのは、大手建設系の名の知れた企業でした。
課長クラスになれば年収は1,000万円。寮や社宅も完備され、月5,000〜3万円で生活できるほどの充実ぶり。ネームバリューも高く、住宅ローンも通りやすい。
第三者から見れば、まさに「安定・好待遇・勝ち組」の職場でした。
しかし当時の私は、そうした“良さ”にはまったく目もくれず、目先の不満ばかりに意識が向いていたんです。具体的には…
- お局との人間関係
- 嫌いな上司からのマイナス評価
- 自分より年収が高い中年の窓際社員
今振り返ると、どれも“会社そのもの”ではなく、目の前の感情に左右されていた不満でした。
メンタルが疲れてくると、人は「良いこと」より「悪いこと」にばかり目が向いてしまうものです。当時の私はまさにその状態でした。
結果的に、高年収&福利厚生充実という環境を一時の感情で捨ててしまうことに…。
勢いだけで転職を決めると、どんな職場に行ってもまた同じ壁にぶつかります。
環境を変えても、自分の軸が変わっていなければ、結局別の職場でも同じストレスを感じるだけ。



不満があるときほど、いったん立ち止まって「何に不満を感じているのか」を分解してみてください。



その不満を解消するには、
・職種をかえないといけないのか?
・会社を変えなければならないのか?
・工夫次第でなんとかならないか?
これらをよく考えてね!
②甘い求人文を鵜呑み→とりあえず応募
目先の不満ばかりに気を取られていた私は、転職の軸も決まらないまま勢いで転職サイトを見始めました。
そういうときに目に入りやすいのが――まさにこんな求人です。
- 残業ほぼなし!定時で帰れる!
- 若手もバリバリ活躍中!
- やりがいのある仕事にチャレンジできる!
- 上司も部下も仲が良くアットホームな環境!
- 年休120以上!有給も自由に使える!
冷静に見れば、地雷満載の求人票なんですよね(笑)
けれど、当時の私は精神的にも余裕がなく、「もう今の職場から抜け出したい!」という焦りしかありませんでした。
そんなときにこの求人文を見て、心の中でこうつぶやいていたんです。
- 「やっと自分に合った職場が…!」
- 「これで今の腹立つ環境ともおさらばや!」
求人票に書かれていた内容は、ほとんどが誇張か、もはや“ウソ”に近いものでした。そして何より衝撃だったのが、残業代が一切払われない会社だったいうこと(マジです)
口コミサイトや企業調査で少し調べれば違和感に気づけたはずなのに、“希望”という言葉にすがって、現実から目をそらしてしまっていたのです。
「焦り」や「期待」で求人票を都合よく解釈してはいけない。
求人票は“企業が見せたい姿”にすぎません。
本当の情報は、口コミ・面談・社員インタビューなどの“第三者の声”にこそ隠れています。



どんな会社も「良い面」だけじゃなく「悪い面」もあります。
甘い言葉に騙されず、それが本当かどうかちゃんと調査しましょうね!
③面接の違和感をスルーして内定受諾
先ほど紹介した求人票の企業ですが、面接までトントン拍子で進みました。
面接は終始穏やかで、役員の方々も柔らかい雰囲気。特に経理部長は税理士試験の5科目合格者で、知識も豊富。話し方も丁寧で、誠実そうな印象を受けました。
「この人の下で働けるなら、安心かも」――当時の私はそう思っていました。
ただし、1人だけ空気が違っていた…。面接にはもう1人、経理部の係長が同席していたんですが、無表情で面接中もほとんど発言がない。
目を合わせても反応が薄く、どこか険のある雰囲気――。
けれども、私は自分にこう言い聞かせてしまったんです。「部長が良い人そうだし、きっと大丈夫だろう。」……これが地獄の始まりでした。
というのも入社して気づいたんですが、係長との相性が最悪。数ヶ月経つと生理的に無理と感じるほど悪化していきました。
さらに、家族経営ならではの一族絶対主義の空気にも慣れず、薄給で将来性もないので、日々ストレスMAX状態に。
部長には本当に申し訳なかったんですが、結局、私はその会社を2年で退職しました。
面接で感じた違和感は、ほぼ間違いなく“後から現実になる”。
当時の私は「条件がいいから」「部長が良さそうだから」と自分に言い訳をして、
心の中の違和感にフタをしてしまいました。
でも、その違和感こそが“未来からの警告”だったのだと思います。



仕事上で一番関わる人に対して違和感を感じていたのに…。
この“未来からの警告”を無視した自分を呪っています…
どん底から現職の満足のいく環境に返り咲けた要因


- 大手で4年・中小で2年勤めたという実績
- 財務諸表論やTOEIC700点の保有
- 転職先の口コミや立地調査を徹底的にする
家族経営のブラック企業を退職すると決めると同時に、本気で転職活動を始めました。
結果的には、やっと満足のいく自分のマッチした企業に就職することができました!
①大手で4年・中小で2年勤めたという実績
再び経理としてキャリアを立て直せた一番の理由は、大手で4年・中小企業で2年働いたという実績でした。
経理職は、実務経験が3年以上あるかどうかで評価が大きく変わります。
未経験枠や若手採用とは違い、「一通りの決算が回せる」「業務の流れがわかっている」ことが採用の最低ラインとして見られるからです。
20代後半に差しかかった私は、この“3年の壁”を超えていたことで、面接官からも「経験値が安定している」と高く評価してもらえました。
- 大手企業:仕組みの整った経理体制の中で、正確さ・スピード・報告ラインの重要性を学んだ。
- 中小企業:現場の声を拾いながら、システム導入や改善提案など“手を動かす経理”を経験した。
特に、家族経営の企業では請求書のオンライン化プロジェクトを担当し、「現場との調整力」「上層部への説明力」といった“現場対応スキル”が磨かれました。
この経験が、次の転職で非常に評価されたと感じています。
経理職では、知識よりもまず“実務経験”が何より重要。
資格も大切ですが、「日々の業務をどれだけ積み重ねたか」が最終的な信用になります。



経理の世界は“三年経ってようやくスタートライン”



地味な仕事の積み重ねが信用になり、最終的にアナタを守ってくれる武器になるということを忘れないでくださいね!
② 財務諸表論やTOEIC700点の保有
再起を支えてくれたもう一つの要因は、“努力を継続してきたこと”を形にできた資格とスキルの積み上げでした。
私が学生時代に取得した税理士試験・財務諸表論の合格は、「会計の基礎がしっかりしている人」として信頼を得る大きな材料になりました。


また、20代後半で始めたTOEICの学習も、スタディサプリ ENGLISHを活用して700点を取れるまでに成長!
現在勤めている企業は海外拠点もあるため、英語でのメール対応や請求書確認など、実務でも学習の成果を活かすことができました。
◆面接で評価されたポイント
- 財務諸表論の知識&実務経験で、決算書を読む力や分析力があると証明できた
- TOEICスコアを通じて、継続的に学び続ける姿勢があることを証明できた
どちらも、単に「資格がある」「スコアを取った」という事実以上に、「努力を継続できる人」という印象を与えられたのだと思います。
資格やスキルは、“転職を有利にするための装飾”ではなく、自分の努力を可視化できる“信頼の証”です。
たとえ一つひとつの成果が小さくても、積み重ねた努力は確実に自分の市場価値を上げてくれます。
財務諸表論で“専門性”を、TOEICで“継続力”を。この2つは私にとって、再び前を向くための“確かな自信”になりました。



資格やスキルは一夜で取れるものじゃない。
だからこそ、“地道に積み上げてきた人”は、どんな職場でも評価されるのよ!
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③ 転職先の口コミや立地調査を徹底的にする
これまでの転職は、求人票に書かれた条件だけを信じて応募してしまい、入社後に「思っていたのと違う…」と感じたことが何度もありました。
なので、20代ラストチャンスの今回の転職は、応募前の情報収集を“徹底的に”やり込むことを最優先にしました。
- 転職会議・OpenWorkなどの口コミサイトをチェック
⇨「残業時間」「年収」「退職理由」「人事評価のリアル」を確認 - Googleマップで会社の外観や立地を確認
⇨周囲の雰囲気、通勤経路、最寄駅からのアクセスも含めてチェック - 面接時に実際に職場を見学できるか質問
⇨雰囲気を肌で感じられるかどうかを必ず確認
口コミサイトは無料で使えるので、自分が応募している企業のレビューはどんなものか必ず確認するようにしてください。
全て正しい情報と断言できませんが、同じ内容の口コミが3件以上あれば、それは信憑性ありと判断してもいいでしょう。
あとは現地調査で通勤ルートを実際に歩いてみたり、フロアの明かりが何時まで点灯しているかなども可能な限り確認しておいた方が良いでしょう。
最後に、面接では面接官全員としっかり会話する。特に自分と一緒に仕事をする方とは必ず会話すること!物足りなければ、こちらから追加で面談を依頼したりしてください。
そして、職場見学が可能かどうかも聞いてみてください。面接の場にはいないけれど、部内に感じの悪いお局や社員がいる場合もあります。自分が今後働く場所についてはどんな雰囲気かもあわせてチェックしましょう。
転職で失敗しないためには、
「会社を選ぶ前に、会社を“調べ尽くす”姿勢を欠かさない!」
求人票の“キラーワード”に惑わされず、
現場の声・立地・口コミの三拍子で冷静に判断することが何よりの防御策です。



「企業研究」は学生だけのものじゃないのよ。
社会人の転職ほど、“自分の軸”と“現場のリアル”をすり合わせることが大切!
口コミサイトの転職会議&オープンワークについて
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| オープンワーク (口コミ&スカウト) | 企業研究+スカウトで応募先を増やしたい人向け! <おすすめポイント> ①企業の口コミが見られる ②スカウトも届くハイブリッド型 ③転職前の「ミスマッチ」を防げる |
| 転職会議 (口コミサイト) | 口コミ・面接体験談で入社後のミスマッチを防ぎたい人向け! <おすすめポイント> ①企業の口コミ・評判を調べられる ②社員や元社員の年収・残業時間、WLBなどを確認できる ③実際の選考体験談も豊富で、面接対策に活用できる |
自分にマッチした企業に転職したいなら、求人票だけでなく「実際に働いた人の声」を確認することも凄く重要です。
今はこうした 企業のリアルな口コミや評判を確認できるサービスも充実しているので、必ず活用しましょう。
社員や元社員の声を参考にすることで、応募先の経理職が「ホワイト寄り」なのか「ブラック寄り」なのかを見極めることができます。
ただし、口コミサイトはどうしてもネガティブな内容が多くなりがち(退職者が不満を書き残すことも少なくないため)。



信頼度を高めるために、複数のサービス・色んな方の意見を比較・検討しましょうね♪
まとめ|20代経理転職で後悔しないために
20代の経理転職で一番大切なのは、「焦らず、自分の軸を持って行動すること」だと心から感じています。
だからこそ、自己分析・優先順位付け・情報収集の3つを丁寧に積み上げることが、結果的に“後悔しない転職”への最短ルートになります。
- やりたいこと(Will)・できること(Can)・求められること(Must)を整理する
- 条件を明確にし、優先順位をつけて冷静に判断する
- 職務経歴書は「価値を伝えるプレゼン資料」として磨く
- 経理特化エージェント+スカウト型を併用して情報を広く取る
- 面接では「等身大の自分」をSTAR法で伝える
- 求人票だけでなく、口コミ・立地・雰囲気を自分の目で確かめる
転職は、人生の中でもっとも自分と向き合うタイミングです。「このままでいいのか」と悩む時間こそ、次に進むための大切なステップ。
焦って動くより、自分の価値を理解してくれる会社を選ぶことが何より大切です。それが、結果的にあなた自身を長く幸せにしてくれます。



仕事も転職も、“誰かに合わせる”んじゃなくて、“自分が気持ちよく働ける場所”を選ぶことが一番大事よ。
あなたの軸がブレなければ、きっと納得できる転職になるわ♪









