
頑張っているのに給料が上がらない…(涙)



年収アップするためにはどうしたらいいの…?
経理で働いていると、こうした悩みを抱える人は少なくありません。
特に20代・30代のうちは成果がすぐに給与に反映されず、同期とほぼ横並びの年収に不安を感じる人も多いでしょう。



実際に私自身も、経理歴10年の中で「頑張っているのに昇給しない」という状況を何度も経験しました…。
しかし、そんな状況を打破するべく、年収を上げるよう努力し行動した結果、100万円以上アップしたことがあります!
まず初めに、この記事の結論をお伝えすると、
<世間一般で言われている年収アップの方法>
- 資格を取得する
- 専門知識を身に着ける
- 上司のお気に入りになる
- マネージャークラスに昇進 or 専門性を極める
- 年収の高い業界・企業に転職する
<実際にわたし自身が年収100万円アップさせた方法>
- 資格に本気でチャレンジする
- 積極的に仕事を引き受けて仕事のスキルを増やす
- 景気に左右されない資本力のある企業に転職



「経理で年収を上げたいけど、どう行動すればいいのか分からない」という方に役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
世間一般で言われている年収アップの方法
資格を取得する
経理で年収を上げたいと考えたとき、まず多くの人が候補にするのが資格取得です。
実務に関連する資格を取れば、会社によっては毎月の給与に+5,000〜30,000円ほど資格手当として加算される場合があります。
経理の場合、以下のような資格が対象になることが多いです。
- 簿記2級・1級
- TOEIC800点以上
- 税理士・公認会計士
- 米国公認会計士(USCPA)
ただし当然ながら、チャレンジするには相応の覚悟と勉強時間の確保が必要です。仕事と両立しながら税理士や公認会計士を目指すのは簡単ではありません。
なので、まずは無難に簿記2級を目指して+5,000円くらいを貰えるようにして、その次に簿記を極めるなら簿記1級や税理士試験、将来的に大企業・上場企業への転職を考えているならTOEIC800点以上に挑戦する流れが現実的でしょう。



まずは自分が勤めている企業に資格手当があるか確認しましょう!



一度取得した資格は消えず、キャリアの武器になります。
仮に今の会社で手当が出なくても、転職時に評価される大きなアドバンテージになりますよ!


専門知識の取得
経理で年収を上げるには、資格だけでなく専門知識を実務で活かせるレベルで身につけることも欠かせません。
知識が深まれば任される仕事の幅が広がり、評価や給与アップにつながります!
特に身につけておきたい専門知識としては、
- 税務知識:法人税・消費税などの申告や税効果会計の理解
- 財務分析:決算書から経営状況を分析し、改善提案できる力
- ERP・システム関連:SAPや会計ソフトの導入・運用スキル
20代後半までにこうしたスキルを習得できれば、係長クラスまではスピーディーに昇進できるケースも多いです。
さらに、ハイレベルな知識を持っていれば、上司や転職面接の場で自信を持ってアピールでき、評価や採用時の給与交渉にも直結します。



専門知識を磨くことは、資格よりも即効性があるケースもあります!
実務を通じて「できる経理」と評価されれば、年収アップのスピードが一気に早まりますよ♪
上司のお気に入りになる
経理で年収を上げたいなら、資格やスキルだけではなく「直属の上司からの評価」も大切。
どれだけ成果を出しても、評価者である直属の上司の印象によって大きく変わるのが現実です。
上司も人間です。信頼できる部下・気持ちよく仕事できる部下を高く評価する傾向にあります。逆に、反発的な態度をとると評価が下がってしまうことも…。
上司に気に入られるために意識すべきこととしては…
- 上司からの指示は、まずは素直に受け止める姿勢を見せる
- 仕事で成果を出したら「報告・相談」をこまめに行う
- 飲み会や雑談など、軽いコミュニケーションにも前向きに参加する
特に40〜50代以上の上司は「協調性」や「人間関係の円滑さ」を重視する方が多いため、少しの気配りで評価が大きく変わります!



上司に信頼されれば、昇給や昇進のチャンスも格段に増えますよ♪
マネージャークラスに昇進 or 専門性を極める
経理として年収を大きく伸ばすには、昇進や専門性の強化が欠かせません。
多くの日本企業では、主任・課長クラスに昇格すると年収レンジが一気に上がる仕組みになっているため、担当レベルのままでは昇給幅は限られています。
つまり、責任が大きくなるにつれて評価も高まり、年収も増えていくというのが現実です。
「責任は持ちたくないけど給料は上げたい」という考えのままでは、年収アップは難しいでしょう。平社員のまま大幅に年収を伸ばすのは、現実的にはほぼ不可能です。
- マネジメントポジションに就く
→ チームをまとめ、責任を負う分、給与や昇進でしっかり評価される。 - スペシャリストとして専門性を極める
→ 国際税務・システム導入など、希少価値の高い分野で活躍する
仕事の負担は確かに大きくなりますが、年収を伸ばしたいならラクな道だけを選ぶわけにはいきません。
マネジメントで組織を動かすか、スペシャリストとして市場価値を高めるか──自分のスタイルに合った選択をしましょう。



責任を持つことは大変ですが、それこそが「年収アップの最短ルート」です!
年収の高い業界・企業に転職する
実を言うと、これが最も再現性が高く、効果的な年収アップの方法です。
私自身も実際にこの方法で年収を100万円以上アップさせました。
多くの企業では昇給の幅が小さく、頑張って成果を出しても給与が大きく上がらないケースがほとんど。しかし、年収水準の高い業界・企業に移るだけで、同じスキルでも大幅な給与アップが可能です。
「何もしていないおじさん社員が年収1,000万円」というケースは、まさに業界水準の違いによるものです。
よって、今の会社で昇給を待つよりも、転職の方がはるかに年収アップの近道になる可能性があります。「実力はあるのに給料が低い」と感じているなら、一度は転職市場での自分の価値を確認してみるのがおすすめ!



仕事ができるかどうかも大事ですが、年収をしっかり払ってくれる企業に勤めることも大切です。
あなたのスキルを活かせる職場に移れば、今よりずっと収入アップの可能性は広がりますよ!
大企業と中小企業で経理の年収はどれくらい違う?
大企業と中小企業では、同じ経理職でも年収に大きな差があります。原資を多く持ち、利益を確保できる大企業と、規模の小さい中小企業では「給与水準そのもの」が違うためです。
私が実際に勤めた企業を例にすると…
- 大企業の経理課長:簿記の資格なし。仕事は部下に丸投げ
- 中小企業の経理部長:税理士資格あり。スキルも実務経験も豊富で、部下からの信頼も厚い。
一見すると、中小企業の経理部長の方が優秀に思えますよね?役職もこちらの方の方が上。
しかし、実際の年収は大企業の課長の方が300万円ほど上(大企業課長:約1,000万、中小部長:約700万)
残念ですが、これが日本企業の現実です。もちろん全ての企業がこの通りではありませんが、統計的にも「大企業ほど平均年収が高い」というデータは明らかです。



だからこそ、年収を上げたいなら業界や企業選びを意識することが重要なんですよ!
年収の高い企業が多い業種は?
年収の高い業種といえば、真っ先に思い浮かぶのが次のような業界です。
- 総合商社
- 金融(メガバンク・証券など)
- コンサル(外資の大手)
- 不動産(デベロッパー)
- 外資系メーカー・製薬・IT
いずれも高年収で知られる業界ですが、その分仕事量が非常に多く、激務になりがちです。
「やりがいも年収も追い求めたい!」という人には向いていますが、ワークライフバランスを重視する人には厳しい場合もあるでしょう。
おすすめはインフラ系の会社
引用:『賃金構造基本統計調査』より
平均年収が高く、先ほど紹介した業界よりは比較的落ち着いて働けるのがインフラ業界です。
厚生労働省の調査でも、「電気・ガス・熱供給・水道業」の賃金は全産業でトップクラス。例えば…
- 電気・ガス・熱供給・水道業:437,500円(年収:約500万円)
- 宿泊業、飲食サービス業:269,500円(年収:約300万円)
しかもこれは基本給ベースの比較なので、実際には賞与(ボーナス)を含めるとさらに差は広がります。



業界が違うだけで、これほど年収に差が出るんですね…(汗)
年収UP転職を目指すならこのサービスがおすすめ
サービス名 | 特徴 |
---|---|
MS-Japan (管理部門特化) | 経理・管理部門に特化したエージェント。経理なら登録しておく価値あり! <おすすめポイント> ・経理・管理部門に特化した専門エージェント ・経験者向けのキャリアアップ相談が強み ・無料で相談できるが専門性は有料級 |
ヒュープロ (管理部門特化) | MS同様に管理部門に特化。スピード感ある転職支援がウリ! <おすすめポイント> ・管理部門に特化しているため、経理職の求人数が豊富 ・年収アップにつながる非公開求人が多い ・担当エージェントにLINEで気軽に相談できる |
ASSIGN (若手ハイクラス) | 自己分析から企業紹介まで一括サポート。若手でキャリアに自信がある方向け! <おすすめポイント> ・ハイクラス特化で年収UPが目指せる ・徹底した自己分析サポート ・大手・優良企業との強いコネクション |
ビズリーチ (スカウト型) | スカウト型ならココ。自身の市場価値を知るツールとしても◎ <おすすめポイント> ・企業から直接スカウトが届く ・スカウトで自分の市場価値が分かる ・年収アップに直結しやすい非公開求人が多い |
オープンワーク (口コミ&スカウト) | 企業の口コミを確認できる&スカウトが届くハイブリッドサービス! <おすすめポイント> ・企業の口コミが見られる ・スカウトも届くハイブリッド型 ・転職前の「ミスマッチ」を防げる |
経理として年収アップを目指すなら、管理部門に強いエージェント(MS-Japan・ヒュープロ) はマスト登録。
さらに、スカウト型(ビズリーチ) で市場価値を確認し、口コミ型(オープンワーク) で企業の内情を調べると、転職活動の成功率が一気に高まります。



「専門特化 × スカウト × 情報収集」を組み合わせるとベスト!
わたし自身が年収100万円アップを実現できた流れ
- 資格に本気でチャレンジする
⇨ハイクラスの簿記関係の資格を保有&TOEICのハイスコア取得 - 積極的に仕事を引き受けて仕事のスキルを増やす
⇨難しい業務や追加業務も前向きに対応し、経験値と評価を高める - 景気に左右されない財力のある企業に転職
⇨同じスキルでも、給与水準の高い会社に移れば年収レンジが一気に上がる
実際、この流れで私は年収を100万円以上アップさせました。
手っ取り早く確実に年収を上げたいなら、この3ステップが最短ルートです!
もちろん、現在の会社の年収レンジが高ければ、昇給・昇格を目指してコツコツ取り組むのもアリ。しかし、もしそうでなければ…、転職の方が近道になります。



あなたもこの流れを意識すれば、数年以内に確実に年収アップを狙えますよ!
資格に本気でチャレンジする
まずはじめに、ハイレベルの資格取得にガチで挑戦しました。
もともと、税理士の財務諸表論は大学時代に合格済み(財表は合格率も高めでオススメですよ)。なので、英語(TOEIC)に本気で取り組んで語学力をPRできるようにしました。
正直、仕事をしながら資格取得はめちゃくちゃ大変です。私は大の英語嫌いで、学生時代は基本的に赤点ギリギリ。大学時代にはじめて受けたTOEICは300点。
しかし、語学のレベルを上げないと条件の良い企業に転職できる可能性が下がってしまう…。自分の将来のために「スタディサプリ ENGLISH」を使ってスキマ時間にコツコツと勉強してました。
簿記などの会計資格に加えて、語学力を磨いたことで「経理×語学」という希少性ある人材になれたのです。



資格と語学の掛け算は最強の武器!
最初は大変ですが、合格やスコアアップを達成できれば転職市場での評価は一気に高まりますよ♪


積極的に仕事を引き受けて仕事のスキルを増やす
次に頑張ったのは、積極的に仕事を引き受けてスキルをアップさせること。
経理として経験しておけば価値が爆上がりする業務としては、
- 決算一連の処理&取りまとめ
- 連結決算
- 管理会計(予算・見通しの作成)
- 監査対応
- 税務関係
- システム導入
30代までにこれらの業務を一通り経験しておけば、転職するときに無双できるのは間違いありません。
ただ、積極的に仕事をやりつつ、資格をガチるのはめちゃくちゃ大変です。
将来的に選択肢を増やして、少しでも年収をアップさせて心にゆとりを持ちたいのであれば、いま頑張ってください!



これらの仕事は大変ですが、将来あなたの「市場価値」を大きく左右する資産になりますよ♪
もしこれらの仕事を任せてもらえるなら、チャンスだと思って全力で取り組みましょう!
景気に左右されない資本力のある企業に転職
資格を取得し、ある程度の実務経験を積んだら、転職サービスを活用して活動を始めましょう。
その際に注意したいのは、必ず資本力のある企業に応募することです。
- 高い資本金
⇨信用力があり、資金調達能力が高い - 安定した収益基盤
⇨業績悪化リスクが低く、ボーナスも安定しやすい - 豊富な現金及び現金同等物
⇨突発的な不況や投資にも柔軟に対応可能 - 低い負債比率
⇨借入金に依存せず健全経営 - 多様な収益源
⇨一部事業が不調でも他の収益源でカバーできる
代表的な例としては、トヨタや三菱商事などの大手、インフラ企業(電力・ガス)、大手食品メーカー、医薬品メーカーなどがあります。
そのため、狙い目は大企業グループの子会社や関連会社です。親会社の安定性を背景にしつつ、十分に高い年収を狙うことができます。
資本力の有無は「有価証券報告書」で確認するように。上場していない企業はHPに決算報告書がアップされていると思います。従業員の年収や働きやすさなどはOpenworkなどで確認しましょう。



資本力の有無を意識するだけで、転職の成否や将来の年収は大きく変わります!
転職活動では必ず意識してみてください!
実際に私が使った転職サービス
サービス名 | 特徴 |
---|---|
MS-Japan (管理部門特化) | 経理・管理部門に特化したエージェント。経理なら登録しておく価値あり! <おすすめポイント> ・経理・管理部門に特化した専門エージェント ・経験者向けのキャリアアップ相談が強み ・無料で相談できるが専門性は有料級 |
リクルートエージェント (総合型) | 国内最大級の求人数&実績。特化型と併用が◎ <おすすめポイント> ・求人数は国内最大。幅広く求人を探せる! ・20代・未経験からでも相談可能 ・アプリが使いやすい |
ビズリーチ (スカウト型) | スカウト型ならココ。自身の市場価値を知るツールとしても◎ <おすすめポイント> ・企業から直接スカウトが届く ・スカウトで自分の市場価値が分かる ・年収アップに直結しやすい非公開求人が多い |
オープンワーク (口コミ&スカウト) | 企業の口コミを確認できる&スカウトが届くハイブリッドサービス! <おすすめポイント> ・企業の口コミが見られる ・スカウトも届くハイブリッド型 ・転職前の「ミスマッチ」を防げる |
先ほど紹介したオススメの転職サービスである「MS-Japan」「ビズリーチ」「オープンワーク」
そして、どんな求人があるかを網羅的に確認するために、トップクラスの求人数を誇る「リクルートエージェント」もサブで利用していました。
運用方法としては以下のような感じです。
- メインは「MS-Japan」
⇨経理・管理部門特化なので、自分に合った求人が必ず見つかる。 - 「リクルートエージェント」で幅広く求人調査
⇨とにかく求人数が多いので、選択肢を広げるのに有効 - 「オープンワーク」で企業の実態を確認
⇨口コミで働き方や年収をチェック。 - 「ビズリーチ」は登録だけしてスカウト待ち
⇨思わぬ好条件のオファーが来る可能性あり



一つのサービスだけで転職活動を進めると、求人の偏りや情報不足で損をする可能性があります…。
複数サービスを使うことで「良い求人を逃さない&比較しながら検討できる」状態を作りましょう!
まとめ|年収アップを目指すなら行動あるのみ!
この記事では経理で年収アップする方法をお伝えしました。
あらためて内容を整理すると、
<世間一般で言われている年収アップの方法>
- 資格を取得する
- 専門知識を身に着ける
- 上司のお気に入りになる
- マネージャークラスに昇進 or 専門性を極める
- 年収の高い業界・企業に転職する
<実際にわたし自身が年収100万円アップさせた方法>
- 資格に本気でチャレンジする
- 積極的に仕事を引き受けて仕事のスキルを増やす
- 景気に左右されない資本力のある企業に転職
今勤めている会社でバリバリ仕事をしてマネージャークラスに昇進すれば一気に年収を上げられる可能性はあります。
ただし、確実ではありません。上司との関係なんて合う合わないがどうしてもあるので、仕事を頑張っていても評価されないなんてことはよくあることです。
なので個人的には、資格をガチって経理の業務経験を十分に積んだ後、資本力のある企業に転職するのが一番ベストだと思います。
もちろん簡単な道ではありません。資格勉強とハードな業務の両立は本当に大変です。
ですが、それを乗り越えれば大きなリターンがあります。30代以降の社会人生活をより豊かにするために、ぜひ今から一歩を踏み出してみてください!



年収アップへの道のりは大変ですが、コツコツ頑張っていけば必ず実現できますよ!
長期的に戦略を立てて、ゆっくりあせらず頑張っていきましょう!

