
「経理に向いている人」ってどんな人?



自分が経理に向いているのかどうか知りたい…
こんにちは、現役経理のTです。
本日は「経理に向いている人の特徴」をお伝えします。



経理を目指している方なら気になりますよね…。
わたしも経理になる前はめちゃくちゃ自己分析して、自分に合っているかどうか確かめました!
私はこれまで3社の経理に携わりました。この記事では、筆者のこれまでの経験も踏まえて、どういう人が経理に向いているか紹介していきます。
まずはじめに、結論をお伝えすると、
<経理に向いている人の特徴>
- 細かい作業が得意
- 物事に対し集中して取り組める
- 論理的思考力がある
- 責任感が強い
- 何事もコツコツと取り組める
- コミュニケーション能力がある
- 柔軟性がある
- Excelやシステム周りに苦手意識がない
<筆者が特に重要だと思う特徴>
- 会計関係の勉強が苦ではない
- 自分の仕事に対して自画自賛できる
- 大雑把な思考もできる



簡単に自己診断できるツールも紹介しています!
ぜひ最後までご覧くださいね♪
経理に向いている人の特徴


①細かい作業が得意
イメージ通りかもしれませんが、経理は本当に細かい作業が多いです。
日々の出納管理はもちろんのこと、それ以外にも、
- 申請されている経費のチェック
- 振替伝票の作成&システムへの入力
- 月次実績の資料作成
などなど、細かい作業が盛りだくさん。なので、クロスナンバーや数独が好きな人には相性抜群だと思います。
まあ一概に言えませんが、世間一般的にはそういった細かな作業でも苦では無い人の方が長続きするのは間違いないと思います。



細かな作業の連続ですので、イライラしがちな方はご注意を。
発狂してハゲてしまいます(笑)
②物事に対し集中して取り組める
経理の仕事はめちゃくちゃ集中力がいります。
というのも、ミスるとヤバイ結果に繋がる仕事がほとんどなので、気を抜いて仕事をすると悲惨な結果になることがザラにあります。例えば…
- 支払いを忘れる
- 金額を間違えて登録する
- 支払う相手先を間違える
確認者が3人くらいいるのにスルーされることも珍しくはありません。もしやらかすと全員怒られます。めちゃくちゃ怒られます。



どれだけ集中力が高い人でも、一日中集中するのは不可能。
なので、「集中する時は集中!」「休憩中はのんびり」とメリハリをつけられる人だとベスト♪
③論理的思考力がある
経理は理論的思考も必要となります。数字を使って説明する機会がたくさんがめちゃくちゃあります。
特に決算資料を作った後や、計画・予算の資料を作成した後は必ず上司に説明をしなければなりません。その時に、以下のようなことをちゃんと説明できなければ、めちゃくちゃ詰められます。
- なぜこのような結果になったのか?
- 主な要因となったのは何なのか?
- 前年実績と比べてどうなのか?
「言われた通りに作りました~」「内容はわかりません~」みたいなスタンスでいると怒られます。そして、評価はガタ落ちします。
自分で創り上げた数字がなぜそのようになっているのか、しっかり説明ができるよう理論的思考をもって仕事をするようにしましょう。



物事を理路整然と説明できるよう、常日頃から意識してみましょうね!
④責任感が強い
責任感のある人も経理に向いています。お金を扱う部署ということもあり、他の部署よりも責任感を持って仕事をしなければなりません。
「まあ、ミスっても先輩や上司が直してくれるし~」みたいな感じで仕事をすると、いつか必ず取り返しの付かないミスをしてしまいます。
また、経理は色々な部署の人間から相談されたり、仕事を任されることが多々あります。
相談や依頼に対して迅速に対応しなければ、他部門に迷惑がかかるだけでなく、巡り巡って自分の首を締めることに繋がることも。(仕事のほとんどはお金に直結する事なので…)
もし、いい加減な対応をしてしまうと、周りからの評価も下がってしまい、仕事がやりにくくなってしまいます。



他責思考でいると、いつか必ず痛い目をみます。
任された以上は必ず最後までやりきるという思いで臨みましょうね。
➄何事もコツコツと取り組める
コツコツと物事を進めていける人も、経理で活躍できると思います。
基本、経理の仕事は下準備がめちゃくちゃ大事。
決算をやり遂げるのも、事前にコツコツと必要なデータを集計したり、報告様式の下準備をしたりなどしています。
ゴールから逆算して、いつまでに・何を・どのようにしなければならないのかをキチンと考え、それをコツコツやっていける人であればスムーズに仕事を進められるでしょう!
逆に、突発的に行動する人や、期限ギリギリにならないと行動できない人はやめておきましょう。



何事も地道にコツコツと努力できる人は、経理に向いていますね!
⑥コミュニケーション能力がある
意外かもしれませんが、実はコミュニケーションも必要です。
ほとんどの方は、経理=黙々と仕事をしているみたいなイメージを持っていると思いますが、そんなことはありません。
会社によってはめちゃくちゃ電話がかかってくる事があったり、他部門への依頼や相談事でしょっちゅう電話したりします。
実際に私が新卒で働いていた会社は電話が鳴りやまず、電話対応だけで1日が終わってしまったこともありました。(これマジです。電話恐怖症になりました)



人の間に立って交通整理することがしょっちゅうあります…。
特に大企業の経理はめちゃくちゃコミュ力(調整力)が要りますよ!
⑦柔軟性がある
経理は柔軟性も必要。頭でっかちの人もいますが、仕事を突き動かしている人は柔軟性がある方です。
頭でっかちでいると周りから嫌われて、誰にも相談されなくなり、助けてもらえなくなるので、いずれは仕事が上手くできなくなってしまいます。
そんなこだわりの強い人よりも、柔軟に物事を考えられる人の方が間違いなく仕事が出来るようになります。
というか、柔軟でなければ経理の仕事はできません。
会計や税法のルールはしょっちゅう変わるし、インボイス制度や電子帳簿保存法など新たな制度がバンバン発表されるので、そのたびに対応しなくてはなりません。
このように、変化の激しい部門なので、柔軟に物事を考えられて、何が一番正解なのかを判断できる人が活躍できるのです。



これまでのやり方に固執せず、最新の情報や便利なものを積極的に取り入れていくような方は活躍できますよ♪
⑧Excelやシステム周りに苦手意識がない
経理の仕事は100%Excelを使います。Excelを使わない会社は無いといっても過言ではありません。
私はオートSUMすら知らない状況で入社し、最初の1年間は本当に苦労しました…。
入社するまでに時間があるようなら、Excel操作の練習はしておいた方がいいと思います。
また、経理は会計システムだけでなく、購買・販売システムや発注システム、BIツール、各種申請ツールなど、いろんなシステムを使うこともあります。
情シスがない中小企業などであれば、システム管理者にされたりすることも。



まあ、慣れの部分も大きいので、頑張って仕事をしていれば自然と使えるようになってきます!
苦手意識を持たずに、積極的にExcelや各種システムを活用していきましょうね♪
筆者が特に重要だと思う特徴


①会計関係の勉強が苦ではない
経理になったからと言って、もう何も勉強する必要はないということにはなりません。
基本的な簿記・会計の勉強は続けなければならないのはもちろん、制度やルールが変わるたびに知識をアップデートしていかないといけません。
なので、出勤前や仕事の合間、仕事終わりなどの時間を使って勉強しなければならないことがよくあります。
もちろん仕事をやりながら学んでいくということもありますが、経理をやっている以上は絶対に時間外で勉強しなければならないことがあります。
「仕事以外の時間にわざわざ勉強したくない!」という人にとっては本当に大変だと思うので、その点は事前に理解したうえで経理を志望するようにしてください。
経理の勉強が苦ではないかの確認方法
手っ取り早く、自分が簿記・会計の勉強が苦ではないかどうか確認する方法があります。
それは、簿記検定にチャレンジすること!
これまで簿記・会計に触れてこなかった人は、まず簿記3級から始めてみてください。
しかし、勉強してみたけど、
- 身体が受け付けない
- 内容を見ただけでストレスを感じる
- 理解できないし、理解しようとも思わない
こういう風に感じてしまう方であれば要注意。
一通り勉強して合格できるレベルになっても、このように感じるのであれば、経理以外の職種になったほうがいいかもしれません。



簿記2.3級で学ぶ内容は、経理になっても実務を踏まえて学んでいかなければならない内容です。



「CPAラーニング」であれば、簿記の学習だけでなく、経理の実務を無料で学べます!
お金は一切かからないので、気になる方はぜひ利用してみてくださいね♪


②自分の仕事に対して自画自賛できる
営業はどれだけ売れたか、開発はどういったモノを生み出せたか。など成果が目に見えて分かると思います。
しかし、経理などの管理部門は成果がまったく見えません。客観的な評価が難しく、正当な評価が得られにくいのです。
また「出来て当たり前」 「知っていて当然」 のように思われているので、他部門から褒められることは中々ありません。(頭の固い連中と忌避されます)
モチベーションが保ちにくい部署なので、いかに自分で自分の事を褒めることが出来るかが重要になってきます。



「これは自分しかできない仕事!」と思わないとやってられません(笑)
③大雑把な思考もできる
意外かもしれませんが、割と大雑把な考え方ができるかどうかも重要です。逆に神経質すぎる方は間違いなくメンタルをやられるのでご注意を。
もちろん、ある程度はキッチリしておかなければなりません。しかし、時と場合によっては大雑把に仕事をこなす必要もあります。
もちろん上司の性格にもよりますが、意思決定者はなるべく早く情報が欲しいので、ある程度ざっくりと作った資料の方がウケがいいときもあります。



「要点だけを上手くまとめてある資料」を作るなら、ある程度の大雑把さは必要ですね!
経理に向いているかの確認方法


インターンシップやアルバイトで経験してみる
学生であれば、アルバイトやインターンで実際に経理の仕事を経験してみることが一番です。
バイトルなどのアルバイト求人サイトを利用するのもいいですが、大学のキャリアセンターにも掘り出し物の求人があるかもしれないので、一度訪れてみてください。



求人の数は少ないですが、実際にやって経験するのが一番ですよ!
自己分析/キャリア診断ツールを利用してみる
「自分は経理に向いているのか、特徴を読んでもまだ不安…」という方も多いと思います。
そういう時は「自己分析やキャリア診断ツール」を利用してみてください。客観的に性格や適性を診断してくれるので、経理に必要なスキルや考え方などが自分に備わっているかを確認できます。



診断結果を踏まえて簿記取得や転職活動を進めると、より効率的にキャリアを築けますよ♪
おすすめの自己分析/キャリア診断ツール
サービス名 | 特徴 |
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キミスカ | 適性診断付きで企業からスカウトが届く、就活生向けサービス <おすすめポイント> ・無料で性格診断/適職診断テストが受けられる ・診断結果をもとにスカウトが届くので、就活生向けに強い ・経理志望の学生なら「几帳面さ」「論理的思考」などがスコアで確認できる |
リクナビNEXT | 強みを5つ抽出してくれる、リクルート提供の無料自己分析ツール <おすすめポイント> ・大手リクルートが提供する無料診断ツール ・「強みを5つ抽出」してくれるので、適性が客観的にわかる ・転職希望者向けの記事にも自然に紹介しやすい |
キャリアカウンセラーに相談してみる



悩んでいるんだけど、相談する相手がいない…。
そういった場合はキャリアカウンセラーに相談してみてはいかがでしょう?
第三者に話を聞いてもらうことで、自分では気づかなかった強みや適性を客観的に知ることができます。
就活生なら大学のキャリアセンターや就活支援サービス、転職希望者なら転職エージェントで無料相談を受けられるので、ぜひ活用してみてください。
無料でキャリア相談できるサービス
サービス名 | 特徴 |
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マイナビエージェント (未経験者向け) | 未経験・20代向けの求人が豊富で、手厚いサポートが強みの転職エージェント <おすすめポイント> ・20代・未経験からでも相談可能 ・専任アドバイザーがマンツーマンで対応 ・キャリアプランまで一緒に考えてくれる |
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まとめ
この記事では、「経理に合う人の特徴」をお伝えしました。
あらためて内容を整理すると、
<一般的な経理に向いている人の特徴>
- 細かい作業が得意
- 物事に対し集中して取り組める
- 論理的思考力がある
- 責任感が強い
- 何事もコツコツと取り組める
- コミュニケーション能力がある
- 柔軟性がある
- Excelやシステム周りに苦手意識がない
<筆者が特に重要だと思う特徴>
- 会計関係の勉強が苦ではない
- 自分の仕事に対して自画自賛できる
- 大雑把な思考もできる
ざっくりとお伝えしましたが、こういった特徴のある方であれば問題なくやっていけるかと思います。
ただ、これらの特徴に当てはまらなくとも、実際に仕事をやっていって身につく場合もあります(実際に私はExcel操作やシステムはサッパリでした)
色々とお伝えしましたが、興味があるのであれば、1日でも早く経理になって仕事したほうがいいです。
ただその前に、「自己分析をして自分を知る」という作業をワンクッション挟むようにしてくださいね!



衝動的に何の根拠もなく「経理になりたい!」というのであれば、一度立ち止まって考えてみてください。
この記事をもう一度みて、それでもやってみたいという気持ちになるなら、早めに就職・転職活動を始めましょう!