困り犬中小企業の経理ってどうなの?



年収や職場環境、仕事内容など詳しく教えて!
経理職を目指している方の中には、「大企業や上場企業だけでなく、中小企業の経理も気になる」という方も多いのではないでしょうか。
一方で、「中小企業の経理って給料が低そう…」「一人で何でもやらされるイメージ」といった、ややネガティブな印象を持っている方も少なくありません。
私自身も、最初は中小企業に対して「規模が小さい」「ブランド力がない」といったマイナスのイメージを持っていました。
この記事では、大企業・中小の両方を経験している現役経理の私が実体験をもとに、以下の項目を分かりやすく解説します!
- リアルな仕事内容
- 年収の目安
- 職場の人数構成や雰囲気



実体験をもとにメリット・デメリットをしっかり解説するので、ぜひ参考にしてくださいね♪
中小企業経理のリアルな仕事内容


- 入金・支払・振替伝票の作成
- 総勘定元帳・補助元帳の作成
- 財務諸表(試算表・決算書)の作成
中小企業の経理業務は、「入出金の管理」や「日々の記帳業務」 が中心となります。
大企業のように監査対応や連結決算などの高度な業務は少なく、基本的な経理スキルをじっくり身につけられる環境といえます。
基本的に少人数で回しているので、一人一人が幅広い業務をコツコツとこなしていくという感じです。日々の仕訳や支払処理、請求書のチェックなど、地道ながら会社運営を支える大切な役割を担っています。



基本的な経理の流れを一通り学べるので、実務経験を積みたい人には最適な環境ですね!
税務などのハイレベルな仕事はある?
「税務関係などめんどくさい仕事もあるでしょ?」
確かに、経理の仕事の中には法人税の申告書作成に必要な資料をまとめるなど、税務に関わる業務も含まれます。
ただし、実際に申告書そのものを作成するのは税理士に委託しているところがほとんどです。
多くの中小企業では、法人税・消費税などの申告業務を顧問税理士に委託しており、経理担当者はそのサポートを行う立場になります。



経理担当者は、あくまで必要なデータを整理・提出する役割が中心です。
中小企業経理の年収目安


中小企業経理の平均年収はおおよそ300万円前後が目安になります。
実際にわたしが勤務していた中小企業では、以下のような感じでした。
- 20~30代:300~380万
- 40~50代:380~500万
- 50~60代:500万~
管理職(課長以上)になるまでは、なかなか給料は上がりません。ただ、管理職になれば年収が一気に上がるという感じ。私の直属の上司は500万くらい貰っていたかな?



係長の方が「これでどうやって生活すんねん…」って言ってましたね…。
大企業と比べるとかなり年収は低いです
正直なところ、大企業と比べるとかなり年収は低くなります。
会社にもよりますが、以下のような企業も普通にあります。
- 20代なら手取りは20万円以下
- 福利厚生は特になし
- 残業代は出ない



福利厚生が充実していればいいんですが…。
中小はあまり期待できませんね。
年収を上げる努力は必要です
もし入社して年収に満足できないようなら、以下のように年収を上げる行動をする必要があるでしょう。
- 3年ほど実務経験を積む(決算一連の処理はマスト)
- ハイレベルの簿記関連の資格合格やTOEICのハイスコア取得を目指す
- 経理に強い転職サービスを利用し、大企業または高年収の企業に転職する
大企業なら平社員でもある程度の生活はできますが、中小企業ならギリギリです。



年収アップできるようスキルを磨いておきましょう♪


職場の人数構成や雰囲気


中小の経理は少数精鋭です。少ない人数で協力しながら仕事を進めていく感じ。
少数ならではの良さとしては、報・連・相しやすく、決裁スピードが早いところ!
大企業のように決裁に数週間、数か月かかるような事はありません!



中小は小回りが効くので、何事もスピーディに進められますよ!
職場の雰囲気はどう?
職場の雰囲気は、正直なところ会社や経理部のメンバー次第です。これは大企業・中小企業に限らず、どこでも同じことが言えます。
たとえば、社内全体がアットホームで、上司ともフランクに話せる職場もあれば、静かに淡々と仕事を進める、まるで図書館のような雰囲気の職場もあります。
中小企業の経理は少人数で構成されていることが多いため、人間関係の良し悪しが働きやすさを左右する大きなポイントです。
私が勤めていた中小企業では、どちらかというと「静かに黙々と仕事をこなすタイプ」の雰囲気でした。



雑談は少なめでしたが、集中して作業に取り組める点は良かったですね。
中小企業経理のデメリット
- 年収が低く、生活がカツカツになりがち
- 人間関係がこじれると地獄
- 「なんでも屋」にされる可能性あり
まず、先ほども触れましたが、中小企業は年収が低い傾向にあります。
大企業と比べると福利厚生や住宅手当なども充実していないため、特に一人暮らしの場合、家賃や生活費だけでギリギリということも珍しくありません。
また、人間関係の影響が大きいのも中小企業ならでは。少人数の職場では、上司や同僚との関係性がそのまま働きやすさにつながります。
仲が良ければ非常に居心地の良い職場になりますが、一度関係がこじれると、一気に仕事がしづらくなるリスクもあります。
面接で、実際に働く人の雰囲気や価値観をよく観察しておきましょう。
「この人とは少し合わないかも…」と感じた場合は、無理に内定を受けない勇気も大切です。
さらに、中小企業の経理は少人数ゆえに業務の幅が広い傾向があります。
経理だけでなく、「総務」「人事」「システム管理」など、本来の担当範囲を超えた仕事を任されることもしばしば。



幅広く経験できるのは強みだけど、悪く言えば“何でも屋”になることもあるんですよね。
優良な中小企業経理に入社する方法


- 経理に強い転職サービス&口コミサイトを必ず活用する
- 面接では、一緒に働く人の言動や雰囲気をチェックする
- 可能であれば、職場見学を申し入れてリアルな環境を確認する
ホワイトな職場か、それともブラックなのか。その8割は事前の準備と情報収集で見抜けます。
まず、転職サービスは「MS-Japan」や「ヒュープロ」、「ジャスネットキャリア」など、経理職に特化したサービスを必ず1つ以上活用しましょう。
あわせて、「オープンワーク」や「転職会議」といった口コミサービスもリサーチしておくと安心。社員の生の声から、残業の実態や職場の雰囲気を把握できます。
そして、先ほども伝えましたが、面接では一緒に仕事をする人の言動をしっかり確認するように。「なんか変だな…」と感じた場合、その直感は絶対に無視しないようにしてください。
面接時のチェックポイントとしては、
- 社員の表情や話し方に活気があるか
- 上司候補の言葉遣いが丁寧か
- 面接全体の雰囲気が穏やかで話しやすいか
何度もお伝えしますが、中小企業では人間関係の良し悪しが職場環境を大きく左右します。人間関係が良ければ長く働けますが、こじれると一気にストレスの多い職場になることもあります。
最後に、無事内定までもらえたら、即決せずに一度職場見学を申し入れてください。求人情報や面接だけでは見えない「リアルな雰囲気」が分かります。
もし職場見学OKであれば、以下のポイントについて確認してみましょう。
- 経理部の方の机の上が書類で埋もれていないか
- 挨拶をしたらキチンと笑顔で挨拶を返してくれるか
- 職場全体の空気感がピリピリしていないか
入社後に「やっぱり違った」と後悔する人の多くが、内定欲しさに違和感をスルーしています。



「あの時のちょっとした違和感を無視しなければよかった…」
という後悔をしないように気をつけてくださいね。
優良企業経理への転職におすすめのサービス
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| MS-Japan | 管理部門全般に強みあり。サポーターが全員実務経験者! <おすすめポイント> ①無料で相談できるが専門性は有料級 ②経理・管理部門に特化した専門エージェント ③経験者向けのキャリアアップ相談が強み |
| ヒュープロ | スピード感ある転職支援がウリ!未経験求人多め <おすすめポイント> ①担当エージェントにLINEで気軽に相談できる ②管理部門に特化しているため、経理職の求人数が豊富 ③年収アップにつながる非公開求人が多い |
| ジャスネットキャリア | 経理に特化しており専門性が高い。経理に関する学習コンテンツあり! <おすすめポイント> ①未経験から経理を目指す人向けの求人や支援コンテンツも充実 ②会計士・税理士などの有資格者向け求人も豊富 ③経理のキャリアパスを理解したアドバイザーが多く安心 |
これらのサービスはいずれも、経理経験者がサポート担当を務めている点が大きな特徴です。求人票の表面情報だけでなく、企業の内情や実際の職場環境まで把握しているため、ミスマッチを防ぎやすいのが魅力です。
また、大手総合型エージェントのように「数をこなす」スタイルではなく、一人ひとりのキャリアに寄り添った丁寧なサポートを受けられる点も安心です。



優良企業への転職なら、やはり管理部門特化のサービスが一番ですね!
まとめ|中小企業の良し悪しを把握して進路を決めましょう!
この記事では中小企業の経理についてお伝えしました。
あらためて内容を整理すると、
- 業務の幅が広く、オールラウンダーとして成長しやすい
- 大手と比べると年収はやや低め
- 人間関係の良し悪しが働きやすさを左右する
中小企業の経理は、業務範囲が広く裁量が大きいのが特徴です。
最初は覚えることが多いですが、慣れてくると自分でスケジュールを調整したり、業務を効率化したりと、自由度の高い働き方ができるようになります。
また、社内の意思決定が早いため、自分の提案がすぐ反映されることも少なくありません。大企業では数週間〜数ヶ月かかる承認が、中小企業では数日で決まることもあります。
一方で、年収面や福利厚生の充実度はやはり大企業に劣ります。住宅補助などがないと、特に若手は生活がやや厳しく感じることも。
また、少人数のため人間関係が密になりやすく、人間関係が悪化すると一気に働きづらくなるリスクもあります。
とはいえ、周りと良好な関係を築ければ居心地の良い環境で長く働けるうえに、転勤の可能性が低いので生活設計をたてやすいのも中小企業ならではの魅力です。



安定を重視したいのか、裁量を持って働きたいのか…。
自分のキャリア軸を明確にして、納得のいく進路を選んでください!











