
建設業経理士2級を受けるよう会社から言われたんだけど…。



独学でも合格できるのかな…?
そんな悩み、ありませんか?
こんにちは、現役経理のTです!
今回は、建設業経理士2級を独学で合格する方法をお伝えします。



「簿記2級よりも難しい」「独学はやめておけ」
こんなネガティブな噂が多いので、心配になりますよね…。
たしかに、建設業に特化した内容となっているので、苦手と感じる方は一定数います。
私自身も、独学でチャレンジすることに多少の不安はありましたが、情報を整理して正しい勉強法で頑張った結果、問題なく試験に合格することができました!
この記事では、皆さんも無事に建設業経理士2級を独学で合格できるよう、合格に必要なノウハウを1本にギュッと詰め込んでいます。
- 合格に必要な勉強時間と目安期間
- 初心者でも安心なスケジュール例
- 独学で合格するための効率的な勉強法
- 通信講座を使った時短&安定合格ルート



「費用は抑えつつ、最短で1発合格したい!」
そういった方はぜひ最後までご覧くださいね♪
はじめに|筆者の自己紹介&学習時の簿記レベル
- チャレンジしたのはいつ?
-
社会人1年目
- 合格したのはいつ?
-
9月の検定(1発合格!)
- なぜ建設業経理2級を受験しようとしたの?
-
会社から受験しろと言われたから
- 受験時の簿記レベルは?
-
簿記2級合格
- 学生時代の成績はどんな感じ?
-
- 受験経験なし!(中学は公立、高校・大学は推薦入学)
- 中間・期末テストはすべて平均以下
- 数学は苦手。理系科目は全滅。
建設業経理士2級のレベルと取得するメリット





会社から受けろって言われたんだけど…。
実際のところ、どれくらい難しいの?
そんな方のために、ここでは建設業経理2級のレベルと取得するメリットを丁寧に解説していきます!
簿記2級との比較
項目 | 建設業経理士2級 | 簿記2級 |
---|---|---|
難易度 | 中級(建設業特化) | 中級(実務レベル) |
出題範囲 | 商業簿記+工業簿記(建設業向け) | 商業+工業簿記(応用) |
合格率(平均) | 約40〜50% | 約15~30% |
試験実施回数 | 年2回(3月・9月) | 年3回(6月・11月・2月) |
試験形式 | 統一筆記試験(全国一斉) | CBT(PC受験)/ペーパー |
必要な勉強時間(目安) | 約150〜250時間 | 250〜350時間 |
受験料(税込) | 5,500円 | 4,720円 |
対象者 | 建設業の経理担当者、経審点数アップを狙う企業など | 一般企業の経理担当者、経理転職希望者など |
建設業経理士2級は、簿記2級と比べて建設業に特化した内容となっています。よって、学習内容もより一段と専門的にもなりますが、簿記2級合格者であれば問題なく解けるでしょう。
簿記2級と比べ、出題傾向がパターン化されているので、しっかりと対策すれば大丈夫!



簿記2級の方が応用力や計算力が問われる傾向があるので、それと比べたらまだ易しいほうかなと思います!
建設業経理士2級を取得するメリット
- 建設業での就職・転職に強い
⇨「建設業経理士2級以上歓迎」と書かれた求人で一歩リードできる! - 経審の加点対象になり企業に貢献できる
⇨経審(経営事項審査)の加点により、企業の公共工事受注にも好影響! - 業界特化スキルとして差別化できる
⇨簿記2級との差別化ができ、「建設業に強い経理」としてアピール可能! - 独立・フリーランスにも役立つ
⇨建設業の記帳代行や税務サポート業務で専門性が活かせる! - 会社の利益管理・原価意識にも活用できる
⇨工事別の利益管理や原価意識が身につき、現場との連携にも有効!
「資格をとっても意味ないでしょ?」みたいに言う人はいますが、建設業経理士2級は就職や転職だけでなく、キャリア形成や副業でも非常に役立つ“武器”になります。
実体験として、1社目の建設業では資格に合格した時にはキチンと評価してくれました!



建設業に就職を考えているなら事前に取っておいたほうがいいかもしれませんね♪
独学で建設業経理士2級に挑戦する際の難易度と合格率





あんまりお金かけたくない…。
独学でも合格できる??
そんな疑問を持っている方は多いと思います。結論から言うと、独学でも合格することは可能です。
建設業経理士2級の難易度&合格率
試験形式 | 平均合格率 | 特徴 |
---|---|---|
統一試験(年2回) | 約40~50% | 会計試験の中では比較的合格率は高め。 しっかりと対策すれば独学でも十分合格が可能。 |
建設業経理士2級の難易度としては、日商簿記2級より若干易しいという感じ。
簡単にどのような問題が出題されるかというと、以下のような感じです。
- 商業簿記(建設業特化):完成工事高、未成工事支出金などの仕訳
- 工業簿記(原価計算):材料費・労務費・経費の集計
- 記述&応用問題:財務諸表の作成問題、原価計算のプロセスを問う問題
ただ、実務的な内容も多いため建設業界未経験の方にとってはやや難しく感じるかもしれません。



簿記2級合格者であれば、独学でも普通に合格できます!
ただし、簿記未経験であればハードルは高いですよ…。
合格ラインの基準
配点 | 合格点 | 備考 |
---|---|---|
100点満点 | 70点 | 問題ごとの部分点あり、記述ミスも減点対象に |
- 全体で70%以上の得点が必要(科目別基準なし)
- 1問ごとの配点は非公表だが、計算過程や記述の正確さが重視される。
- 部分点があるため、途中までの計算でも諦めずに記入することが重要
完全に正解できなくても、途中式や仕訳が合っていれば部分点がもらえます。なので、最後まであきらめずに記入することが大切です。
おおよその出題構成と配点
問題構成 | 配点の目安 | 内容 |
---|---|---|
第一問 | 約20点(各4点) | 仕訳問題(5問) |
第2問 | 約20点 | 勘定記入、集計問題など |
第3問 | 約20点 | 財務諸表の作成(B/S・P/Lなど) |
第4問 | 約20点 | 原価計算(個別原価計算など) |
第5問 | 約20点 | 応用問題(部門別計算・差異分析など) |
正式な配点は未公開ですが、おおよそこのような配点になっていると思います。
各問題の配点は20点前後でバランスよく構成されている感じなので、全問まんべんなく対策することが重要!
特に仕訳問題(第一問)は得点しやすい部分でもあるので、確実に正解できるようにしましょう!



大問を丸ごと捨てると間違いなく不合格になります…。
バランスよく対策して、得意分野でしっかり点数を稼ぐ戦略でいきましょうね♪
建設業経理士2級合格に必要な勉強時間と期間の目安


建設業経理士2級は、簿記2級と同等の難易度となります。
必要な勉強時間の目安
受験者タイプ | 必要な勉強時間の目安 | 解説 |
---|---|---|
初学者 | 200〜300時間 | 基礎的な簿記の知識から習得する必要があり。 インプットにも時間がかかる。 |
簿記3級合格 | 100~200時間 | 新たな論点を学んでいく必要あり。 基礎は出来ているので、効率よく学習できる。 |
受験経験者 | 50~100時間 | 出題範囲の多くが重複している。 建設業特有の項目を重点的に学べばOK。 |
※これはあくまで目安であり、教材の選び方や学習スタイルによって個人差があります。
初学者からすると「え?300時間も勉強するの!?」って感じるかもしれませんが、毎日1〜2時間の学習をコツコツ続けるだけで、遅くとも半年後には合格レベルに到達できます。



通勤時間やちょっとした空き時間に動画講義や仕訳の復習をして、効率的に学習していきましょう!
合格までの学習期間の目安(週の勉強時間別)
学習スタイル | 合格までの期間 | 向いている人 |
---|---|---|
平日中心 | 約3〜4ヶ月 | 忙しい社会人や主婦など |
土日メイン | 約2.5〜3ヶ月 | 平日は忙しいが、週末に時間が取れる人 |
毎日コツコツ学習 | 約1.5〜2.5ヶ月 | 比較的時間に余裕のある学生・社会人 |
短期集中 | 約1〜1.5ヶ月 | 転職・昇格・経審目的など、明確な期限がある人 |
個人的には、毎日コンスタントに1~2時間ほど学習して、2~3ヶ月で合格を目指すのが一番理想的かなと思います。(簿記未経験なら4~6ヶ月)



「簿記は3日やらないと忘れる」と言われているくらい、継続がめちゃくちゃ大事な学問です!



毎日5分~10分でもいいので、コツコツと学習を進めていきましょう!
おすすめの勉強スケジュール例
- 1ヶ月目はインプット&練習問題
- 建設業特融の勘定科目に慣れること
- 簿記2級と違い、パターン練習が有効
- 手を動かして定着を図る
- 本試験形式に慣れることが重要。
- 身体で覚えるくらい、何度も問題を解きなおすこと。
- 1日1〜2時間の勉強時間を確保すれば、3ヶ月で十分合格可能!
- インプットはサクッと終わらせて、アウトプット重視で学習する!
- 社会人の方は通勤中などのスキマ時間を上手く活用すること!
最初の1~2週間でリズムが崩れる人も多いですが、そこであきらめないのが合格の秘訣!
どうしても勉強の習慣が続かない場合は、後述する通信講座のサポートを活用するのもひとつの手です。
独学におすすめのテキスト・問題集・アプリ


建設業経理士2級を独学で合格するには、教材選びが超重要です。
ここでは効率的に合格するためのおすすめ教材を厳選してご紹介します。
初心者におすすめの組み合わせ例
教材タイプ | おすすめ |
---|---|
テキスト | 初学者:スッキリわかるシリーズ 経験者:よくわかる簿記シリーズ |
問題集 | よくわかる簿記シリーズ |
過去問 | 合格するための過去問題集(よくわかる簿記シリーズ) |
アプリ | 建設業経理士検定試験2級|資格試験学習問題集 |



これらを繰り返しやれば、独学でもインプット⇨アウトプット⇨弱点補強のサイクルを回せますよ!
スッキリわかるシリーズ
- 「いきなり2級」を目指せるテキスト
- 図解や会話形式が多く、初学者でもスラスラ読める!
- 分厚すぎず、見た目にもとっつきやすい&携帯しやすい!
よくわかる簿記シリーズ
- 試験傾向に忠実な本格派テキスト!
- 過去問レベルの問題が豊富に掲載!
- 講義スタイルの構成で読み進めやすい!
アプリ:建設業経理士検定試験2級|資格試験学習問題集
- スキマ時間にサクッと問題演習ができる!
- 出題範囲を網羅した豊富な問題数!
- 解説つきで理解を深められる!
独学で合格するための勉強法


建設業経理士2級は、簿記2級と比べると易しめですが、未経験者や簿記3級レベルの方にとっては難しいです。
ただ、正しい方法で継続すれば独学でも十分合格は可能なので、安心してください!
まずは全体像を把握する【インプット編】
- インプットはほどほどで。全力投球しない!
- 最初は6~7割の理解で全然OK!
- 学んだあとはすぐに関連部分の練習問題に着手!
最初はテキストで内容理解⇨練習問題を解くという感じで、全体の流れをつかむことが重要。
特に建設業経理士2級はでる問題がパターン化されているので、練習問題で基礎をガチガチに固めれば応用問題がスムーズに理解できるようになります!
インプット後は演習で定着【アウトプット編】
- 市販の問題集をひたすら繰り返す!
- 最低でも3周。1周しただけで満足しない!
- 分からなければすぐに答えを見てもOK!
全体を一通り学習したら、次は問題演習でアウトプット中心の学習に切り替えます。
最初はなかなか解けないと思いますが、分からなければすぐに答えを見てもOK!
試験1ヶ月前からは「合格するための過去問題集」で総仕上げ
- 本試験の出題形式・難易度に非常に近いので、試験の練習にはうってつけ!
- 過去問を解くことで「出やすい問題」「落としちゃいけない問題」がわかる!
- 最新の2024年9月試験からさかのぼって、12回分が入っている!
試験1ヶ月前になったら、実践力をつけるために「本番形式」での演習にシフトしましょう。
独学が不安な人は通信講座の検討を





独学で少し勉強したんだけど、内容がサッパリ…。
合格できる気がまったくしない…。
このように感じている方は、通信講座の利用を検討してみてください。
建設業経理士2級は内容が難しく、特に初学者にとっては自分の理解が正しいのか不安になることも多々あります。
通信講座のメリット
- カリキュラムが整っている
⇨迷わず効率よく学習できる - プロの講師の解説がある
⇨難しい内容もわかりやすく理解できる - 質問サポートがある
⇨独学ではつまずきやすい部分も安心 - スマホ学習対応
⇨スキマ時間を有効活用できる
通信講座には、独学にはないメリットがたくさんあります。



効率的に最短合格を狙うなら、迷わず通信講座を利用しましょう!
日商簿記2級の通信講座 比較一覧表
講座名 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
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料金 | 31,800円~ | 30,300円~ | 39,000円~ | 49,000円 | 13,200円 | 33,000円 | |
コース | WEB | WEB通信 DVD通信 映像通学 | 資料通信映像通学 Web通信 DVD通信 | 資料通信 | WEB | WEB | 通学 WEB |
3級講義 セット | |||||||
基本講義 | 約18時間 (13回) | 約30時間 (16回) | 約22時間 (13回) | 約8時間 (8回) | |||
テキスト | 書籍 (市販あり) | WEB 書籍 | 書籍 (市販あり) | 書籍 | 市販の書籍 | WEB | |
教育訓練給付制度 | |||||||
サポート | 質問Q&A SNS機能 再受講割 | 学習相談 自習室利用 | 質問対応学習相談 自習室利用 | 質問対応質問対応 添削 | 質問対応 | 質問対応 学習相談 | |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
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どの講座にも、それぞれ強み・弱みはありますが、王道で確実に合格したいという方は「資格の大原」、コスパよく合格したいなら「ネットスクール」がおすすめ!



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通信講座の選び方
タイプ・重視ポイント | おすすめ通信講座 |
---|---|
基礎から手厚い指導を受けたい! | 資格の大原 |
コスパ重視!費用は最小限! | ネットスクール |
独学スタイルで学習したい! | 弥生カレッジCMC |
効率よく短期合格したい! | 日建学院 |
紙テキストでゆるく学びたい! | ユーキャン |
まとめ|今日から簿記2級合格を目指して行動しよう!
この記事では、建設業経理士2級に独学で合格するための方法をご紹介してきました。
改めて、2級合格のために大切なポイントをまとめると、次の3つです。
- インプットはほどほどに。アウトプットを重視する!
- 問題集を1周しただけで満足しない。最低でも3周する!
- 遅くても1か月前からは「過去問」で追い込みをかける!
建設業経理士2級は、決して「ラクに取れる資格」ではありません。ですが、正しい教材・正しい順序・正しい勉強時間を確保できれば、独学でも合格可能です!
「いつか取れたらいいな…」と考えているだけでは、いつまでたってもスタートできません。合格した自分を想像して、今日から一歩を踏み出してみましょう!
とはいえ、以下のように不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
- 忙しくて毎日勉強できるか不安
- 独学だと何をどこまでやればいいか分からない
- テキストだけで理解できるかどうか微妙…
安くても3万円くらいはかかってしまいますが、効率よく・最短で合格を目指せます。
最後にタイプ別のおすすめ通信講座も紹介しているので、口座選びに悩まれている方はぜひ参考にしてください。



未経験や簿記3級レベルの方は合格するのに苦労します。
ただ、絶対に不可能というほどのレベルではありません!



独学でも通信講座でも、自分に合った方法を選んで、合格を目指して頑張りましょう!